「持続可能な社会に向けたLEDサプライヤーとしての取り組み――sustainabLED™」
2025年11月26日
省材料で広がる可能性 -灯具の小型化・薄型化を実現するLED-
前回のブログでは、リサイクル材を使用したLEDを通じて「循環型社会への第一歩」をご紹介しました。今回は「sustainabLED™」の取り組み第二弾として、省材料をテーマに、灯具の小型化・薄型化を可能にするLEDについてご説明いたします。
材料削減が環境負荷低減につながる理由
照明器具に使用する材料を削減することは、単なるコストダウンではなく、製品の設計から製造、輸送、使用、そして廃棄に至るまでのライフサイクル全体で環境負荷を低減する重要な取り組みです。材料使用量が少なくなることで、加工や製造に伴うCO2排出量が抑えられ、製品の軽量化によって輸送効率も向上します。さらに、照明の軽量化は取り付け資材の削減や、照明器具の取り付け方法そのものの簡易化にも寄与します。取り付け方法が簡易化されれば、昨今問題になっている作業員不足の解消も期待できます。こうした一連の効果が、持続可能な社会の実現を後押しします。
小型・薄型化を可能にするLED
当社では、使用材料の削減を目指し、灯具の小型化・薄型化を可能にするLED技術の開発を進めています。パッケージ構造の最適化や光学設計の工夫により、灯具の構造をよりコンパクトにすることが可能になります。
省材料化に大きく貢献するLED:
- 超高輝度LED(型番:NVSW719AC):小さい発光面積から高出力の光を発することにより灯具の中心光度を高め、その結果小さい二次光学系でも十分な光量を確保でき、灯具の省材料化に直結します。
- 超広配光LED(型番:NFSWL11A-D6):光を均一に広範囲へ照射できるため、従来必要だった拡散板や反射板などの光学部品を簡素化でき、灯具の構造をより薄く、シンプルに設計することが可能です。
これらの製品は、環境負荷低減に貢献するだけでなく、照明器具の設計自由度を高め、空間デザインの可能性をさらに広げることができると考えています。
まとめ
当社は、地球環境に配慮した製品づくりに今後も力を入れてまいります。これからも持続可能な未来に向けて、一歩ずつ取り組みを進めていきます。次回のブログでは、脱水銀社会の実現に貢献するLEDをご紹介します。ぜひご期待ください。