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クリアホワイト色LED

高齢者向け照明用LED
自然でクリアな白色により
“見える”喜びをサポート

製品の特徴

クリアホワイト色LEDとは

日本における65歳以上の高齢者の割合は2022年時点で人口の約3割を占め、その比率は年々上昇しています。
この、いわゆる「高齢化」は世界でも先進国を中心に同様に進行しており、全世界共通の問題になりつつあります。当社は、増え続ける高齢者の皆さまが健康で豊かな生活を送れるように、LEDを用いて光で何か貢献出来ないかという思いを持って製品開発に取り組んでおり、老健施設等での睡眠障害を改善する可能性を持つヒューマンセントリック照明用LEDなどを上市しておりますが、このたび、長年培ってきたLEDと蛍光体の技術・経験を融合させ、高齢者特有の「モノの見え方」を改善し、食事や読書などをより快適なものにすることによって生き生きとした毎日をサポートする、高齢者に優しいLEDを開発し上市致しました。それがクリアホワイト色LEDです。

ヒトは、年齢と共に目の水晶体が黄変化し、若いころに比べて対象物が黄ばんで見えやすくなります。同じ照明を使用していても、新聞や雑誌、本が読みにくくなり、料理も鮮やかな本来の色で見えにくくなり、知らず知らずのうちに好奇心の減退、味覚の変化や食欲の減退につながることもあります。
当社のクリアホワイト色LEDは、発光スペクトルを工夫することで、白色が黄ばんで見えるのを防ぎ、「くっきりとした見えやすさ」を高めた高齢者向け照明用LEDです(図1, 2)。

(図1)高齢者の見え方の違い:クリアホワイト色LED(左)と一般的なLED照明(CRI≥80)(右)
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(図2)見え方の違い:クリアホワイト色LED(左)と 一般的なLED照明(Ra≥80)(右)
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製品の特徴

① ハイコントラスト

人間の目は加齢とともに水晶体が黄変化し、450~550nmの短波光(青色光)を感知しにくくなります(図3,4)。これは年齢を重ねるほど、対象物が黄色みがかった見え方になる事を意味し、新聞紙など真っ白ではない紙面の読み物は、コントラストが下がってしまい、読みづらくなります(図5)。
本製品では、色度を黒体放射軌跡の下側に設定して黄色成分が少ない光にすることで新聞や雑誌の紙面を白く見せ、コントラストを高め文字や画像がはっきりと見えるようにサポートします。
例えばこの照明の下では、80代の人でも20代の人が5000Kの照明下で見ているのに近い見え方になります(図6)。

(図3)目の構造

(図4)年齢別 水晶体の透過スペクトル
出典: CIE 203:2012 (incl. Erratum)

(図5)見え方のイメージ:若い人と高齢者の見え方

(図6)加齢とともに黄ばんで見えてしまう色調変化を光で補正するイメージ

② 高演色

色が鮮やかに見えると好評をいただいておりますH6シリーズと同様に、文字だけでなく絵や写真をより鮮明で明るく見せます。

③ 高効率

当社が長年つちかった蛍光体とLEDの技術を組合せ、赤色蛍光体※1を中心に発光スペクトルを最適化することで、高効率と高演色を高いレベルで両立させています。

※1 赤色蛍光体
Current社が保有する狭帯域赤色蛍光体(TriGain®)の技術を使用しています。
https://www.gecurrent.com/brands/trigain

介護施設における実証実験

高齢者向けテスト結果

株式会社ウエルフェア虹の橋様系列の介護施設入所者様および利用者様55名(平均年齢88歳)を対象にアンケートを行った結果、2/3以上の方々から、「白がより白く見え、文字がくっきり浮き上がって読みやすい」という回答をいただき、また、過半数の方々から「色も識別しやすい」という回答が得られています(図7)。

(図7)介護施設における実証実験結果

対象製品

活用シーン

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