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超広配光

–Nichia Light Cluster™ Type L

やわらかい光で満ちた照明空間を実現する超広配光LEDモジュール

製品の特徴

Nichia Light Cluster™ Type Lとは

Nichia Light Cluster™ Type Lは、当社が長年培ってきたLEDと光学技術を結集させて開発した、超広配光を特徴とする照明用LEDモジュールで、均一な発光と薄さ、軽さを併せ持つ薄型灯具を実現します。
また、超広配光という特徴は、空間全体を包み込むようなやわらかな光を生み出します。本製品は、これらのユニークな特徴によって、照明灯具のデザインに新たな可能性をもたらすと共に、省資源、灯具と天井の軽量化による建物内の安全性の向上など、照明に新たな価値を付け加えるものです。

Nichia Light Cluster™ Type Lの特徴

Nichia Light Cluster™
Type L
従来のモジュール
配光パターン
空間の照らされ方

Nichia Light Cluster™ Type Lの一番の特徴であり、薄型、軽量、空間全体を包み込むようなやわらかな光などの実現のキーとなる「超広配光」について、右の図で示します。
従来のモジュールが直上を強く照らしているのに対して、Nichia Light Cluster™ Type Lの光は、斜め上や横方向に広がり、空間全体を照らしているのがわかります。

Nichia Light Cluster™ Type Lによって実現できる灯具と光

均一で柔らかな光

(図1)超広配光:モジュール直上と斜め上の光の強さ

超広配光で、直上よりも斜め上を明るく照らし横方向にも光が広がるNichia Light Cluster™ Type Lを用いると、粒状感の無い均一な発光と、空間全体を照らすようなやわらかな光が実現できます(図1)。
直上の光の強さが抑えられていることと、横方向にも広がる光のために天井までぼんやり光ることから、不快なまぶしさも軽減され、やわらかな光で包まれるようなグレアレスな照明空間が実現可能です(図2、3)。

Nichia Light Cluster™ Type Lを用いた灯具
  • 空間全体をふんわりと照らす
  • 照明を直接見てもまぶしく感じにくいグレアレス照明を実現可能

(図2)グレアと空間の照らされ方:Nichia Light Cluster™ Type Lの場合

従来モジュールを用いた灯具
  • 設置面の対面側を強く照らす
  • 照明を直接見た時、眩しく感じる

(図3)グレアと空間の照らされ方:従来モジュールの場合

薄型

超広配光のLEDモジュールであるNichia Light Cluster™ Type Lを用いると、導光板などを使わずに、薄さと均一な発光を両立した灯具の実現が可能です。
Nichia Light Cluster™ Type Lをカバーを付けずに単体で点灯させてみると、前述した超広配光の特徴がよくわかります。
従来モジュールでは直上がまぶしく発光しているのに対して、Nichia Light Cluster™ Type Lの場合には、モジュール直上の発光は抑えられ斜め上方向に強く発光しています(図1)。Nichia Light Cluster™ Type Lの場合、この超広配光という特徴により、光源からカバーまでの距離を短くしても粒状感の無い均一な発光が可能なため、薄型の灯具が実現できます(図4)。Nichia Light Cluster™ Type Lを用いた場合、従来モジュールと比較して灯具の厚さを1/3以下にすることが可能です(図5)。

(図4)同じ厚さの灯具での発光面比較

(図5)発光面の均一度をそろえた場合の灯具の厚さ比較

軽量

(図6)灯具の重量比較

Nichia Light Cluster™ Type Lを用いると、従来モジュールや導光板を使用した灯具に比べて大幅な軽量化が実現できます。
まず、従来モジュールとの比較ですが、灯具の厚みを1/3以下にできますので、灯具重量を約30%軽量化することができます。また導光板タイプの灯具と比べた場合には、同等の均一な発光面と薄さを有する灯具を導光板無しで実現できるため、導光板の分の重さが削減できます(図6)。

(図7)施工方法の参考例

大幅な軽量化により、従来は考えられなかったバネやマグネットなどで設置可能な灯具が実現できます。穴を開けられない場所への設置、目立つ吊りボルト無しでの設置なども検討可能となり灯具デザインの自由度を高めます。また、天井自体の軽量化にもつながるため、地震等により天井が落下するリスクを軽減し、空間全体の安全性アップにも寄与します。灯具とその設置に必要な部材の量、種類を削減できることで、サステナブル社会の実現にも貢献します。

Nichia Light Cluster™ Type Lの使用例

(図8)配光角度の違い

超広配光な光(図8)によりやわらかく空間を照らす特徴を持つNichia Light Cluster™ Type Lは、様々な照明器具に応用でき、これまでなかったような設置場所でその特性が発揮されます。

壁面照明へ

壁面に一直線のライン状にNichia Light Cluster™ Type Lを設置することで、従来の光源の配光角度では届かなかった天井側まで明るく照らします。 これまでは主照明は天井につけるのが一般的でしたが、Nichia Light Cluster™ Type Lを使用すれば壁面から空間全体を優しく照らすことも可能です。

内照灯へ

Nichia Light Cluster™ Type Lは内照灯にも最適です。サイズ展開も様々であるため、例えば壁全体を均一に光らせたり天井全体を均一に光らせたりと、これまでなかったような照明器具デザインの可能性を広げます。

間接照明として

やわらかく均一でグレアレスな光のNichia Light Cluster™ Type Lは、ダイレクトに設置をしても、間接照明のような心地よい空間を演出可能です。ダイレクトに設置することで、光が反射することなく取り出し効率が100%となり、従来の間接照明よりも大幅に少ない消費電力で同様の演出が可能です。

※取り出し効率:灯具から出た光のうち、視野の明るさに寄与する光の割合のこと

Nichia Light Cluster™ Type L標準品仕様一覧

型番 単色 or 調色 基板外形(mm) 推奨OD*1
(mm)
仕様書 回路 定格電流 光束(lm) 駆動方式
L W 直列数 並列数 LED数 5000K
Ra≥80,R9>0

W46

NALW010AL 単色 294.7 46.0 13.0 8 6 48 426 1480 定電流
NALW013AL Tunable 294.7 46.0 13.0 7 12 84 516 1560 定電流
NALW020AL 単色 196.4 46.0 13.0 5 6 30 426 930 定電流
NALW021AL Tunable 196.4 46.0 13.0 5 12 60 516 1110 定電流

W133

NALW009AL 単色 293.2 133.0 13.0 16 8 128 426 2950 定電流

□300

NALW007BL 単色 294.0 294.0 13.0 16 16 256 475 3430 定電流

□450

NALW008AL 単色 433.0 216.0 13.0 16 18 288 426 3010 定電流

定電流回路搭載品

NALW016AL 単色 290.0 290.0 30.0 7 8 56 (290)*2 840 定電圧(24V)
NALW017AL 単色 290.0 72.5 30.0 7 2 14 (75)*2 210 定電圧(24V)
NALW018AL Tunable 290.0 290.0 30.0 7 16 112 (290)*2 840 定電圧(24V)
NALW019AL Tunable 290.0 72.5 30.0 7 4 28 (75)*2 210 定電圧(24V)
対応可能仕様:
  • 標準品:Ra≥80, R9>0(6500K~2700K)
  • H6シリーズ:これまでの常識を打ち破り高演色と高効率を両立した新時代のLED(5000~2700K)
  • Dynasolis™:人々に活力を与える空色と安らぎを与える電球色の組み合わせ(調色のみ対応:Azure~2700K)
  • Vitasolis™:人間の心身活性化にフォーカスした世界初のLED(5000~3000K)
記載事項:
  • H6, Dynasolis仕様時、型番末尾に以下の文字が追加されます。H6仕様:「-H6」, Dynasolis:「-DY」
  • 上記一覧にご要望の仕様がない場合、カスタム対応もご相談承ります。詳細につきましては下部「お問い合わせボタン」からお問合せ下さい。

*1 OD(Optical Distance) … 基板表面から拡散板までの距離を示します。(右図参照)
*2 定電流回路搭載品は定電圧駆動のため、定格電流値は参考値として記載しております。

Nichia Light Cluster™ Type Lは、当社が長年培ってきたLEDと光学設計技術を結集して実現した、やわらかな光で空間をつつみ、薄くて軽い灯具を実現できる、全く新しい照明用LEDモジュールです。
本製品の、従来の光源と全く異なる超広配光という特性が、今までにない新しい照明器具実現のお役に立てるものと期待しています。

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