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Nichia Light Cluster™ Type V

液晶ディスプレイの新しい時代を切り開く画期的な光源モジュール

製品の特徴

Nichia Light Cluster™ Type Vとは

当社が開発したNichia Light Cluster™ Type Vは、Mini LEDの技術を応用し深化させることで、今までのデバイスでは難しかった高輝度・低消費電力・高画質といったディスプレイとしての本質性能と、薄型・軽量といった機能性の両立を実現させ、曲面ディスプレイにも対応できる全く新しい液晶ディスプレイ用光源モジュールです。
本製品は、当社独自の光学設計技術と、長年培ってきた白色LEDの技術を融合させることによって実現した、全く新しい光源モジュールであり、液晶ディスプレイの常識を変えるものです。

これまでの液晶バックライトとNichia Light Cluster™ Type V

従来の液晶用バックライトでは「エッジタイプ」「直下タイプ」が主流でしたが、ローカルディミング、コントラスト、消費電力などに多くの課題を抱えていました。それらの課題を克服し新たな光源として注目されているのが「Mini LEDバックライト」ですが、それを応用しさらに進化させたのが、当社が長年の研究・開発の努力の末にたどり着いたNichia Light Cluster™ Type Vです。
下の表でも示されているように、全てにおいて従来の液晶バックライト技術を凌駕する性能を持つNichia Light Cluster™ Type Vですが、その中でもディスプレイに求められる本質性能である高輝度、低消費電力、高画質を中心に、本製品の特徴について、主に従来のMini LED*1との比較を通じてご紹介いたします。

*1 弊社試作品

表1:各バックライト技術の特徴一覧

エッジタイプ 直下タイプ Mini LED Nichia Light Cluster™ Type V

導光板の側面に
線状にLEDを配置

面状にLED配置

直下に多数の小型LEDを
面状に配置

Mini LEDをさらに改善
白色LEDを面状に配置

薄型
高輝度*2
ローカルディミング
高コントラスト ×
低消費電力 ×

*2 同投入電力の場合

Nichia Light Cluster™ Type Vの主な特徴

高輝度

  • 輝度1000nit以上
  • 明るい場所でも高視認性維持

低消費電力

  • 従来のMini LEDより効率12%アップ
  • 一度の充電で長時間使用可能

高画質

  • ハロを抑制
  • 優れた低階調表示性

独自の光学設計

Mini LEDとNichia Light Cluster™ Type Vの一番の違いは、その光学設計にあります。Mini LEDでは上方向だけではなく横方向にも広く光が拡散していましたが、本製品は独自の光学設計により、下の図に示すように、光をうまく反射させ、集めることでゾーン*3内の光のほとんどを上向きに照射させることができます。この独自の光学設計が高輝度・低消費電力・高画質の実現に大きく寄与しています。

*3 1つの発光単位が受け持つ範囲

図1:光学設計による光の差(横から見た図・上から見た図)

1. 高輝度

図2に示すように、Mini LEDと同じ投入電力で比較すると、本製品の方が高い輝度を実現しています。これは、上記の光学設計により急峻な光学プロファイルを可能にすることで、必要なところに必要な光を集めるよう導いていることに起因しています。
Mini LEDは光学プロファイルが広く、光が必要の無いところまで拡散していました。

図2:輝度の差:同じ電力投入時

2. 低消費電力

図3は、ひとつのゾーンを同じピーク輝度で点灯させた時の外観と光学プロファイルを、Mini LEDと比較したものです。
Mini LEDが広い光学プロファイルであるのに対し、本製品は独自の光学設計により光学プロファイルが急峻なため、無駄な光の部分(点滅箇所)が少なく、ノートPCなど、デバイスの消費電力削減に貢献します。

図3:光学プロファイルと見え方:同じピーク輝度時

3. 高画質

ハロ*4を抑制

上記の光学設計により、隣接するゾーンへの光漏れを抑制し、高いコントラストを維持したまま局所的な発光が可能です。そのため、実際に映像を表示した時も、Mini LEDと比較してハロが少なくコントラストに優れた映像が得られ、画像暗部(低階調表示)の詳細まで鮮明に表示できます(図4)。

*4 ハロ:余分な光が漏れてできる、ぼんやりと滲んだような発光

図4:独自の光学設計によりハロを抑制・高コントラストを実現

輝度の均一性が高く面内ムラが少ない

少ないLEDチップ数でも、あたかも多数のLEDチップがあるかのように基板表面に多数の発光点を形成する独自の構造「Multi-Luminous Structure™」(図5)により、輝度の均一性が高まり、面内ムラが少なくなっています(図6, 7)。

図5:Multi-Luminous Structure™

図6:LED数の差

図7:発光点数の差

Yellow Ring・Blue Edgeが発生しない

図8:白色化の方法

Mini LEDを使用した液晶ディスプレイは、Yellow Ring、Blue Edgeなどの問題を抱えていました。これらの問題は、Mini LEDが青色LEDを光源に用い、色変換シートによって白色化を行っていることに起因していますが、Nichia Light Cluster™ Type Vはそもそも光源に白色LEDを用いているため、本製品を使用した液晶ディスプレイでは、これらの問題は発生しません。

図9:Yellow Ringのイメージ

図10:Blue Edgeのイメージ

Nichia Light Cluster™ Type Vは、高輝度・低消費電力・高画質といったディスプレイとしての本質性能と薄型・軽量といった機能性の両立を、独自の光学設計と長年培ってきた白色LEDの技術で実現した全く新しい液晶ディスプレイ用光源モジュールです。本製品の、従来の光源とは次元の異なる諸特性が、今までにない新しいディスプレイの実現にお役に立てるものと期待しています。

本製品はカスタム品ですので、詳細につきましては、担当営業にご相談頂くか、下のボタンよりお問い合わせをお願いいたします。

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