2024年5月29日
日亜が考える『HCL(人間中心照明)に貢献できる光』とは
青色LEDと黄色蛍光体を組み合わせてできた白色LEDが誕生して、はや28年。この間に白熱電球や蛍光灯にとって代わり、照明用光源の大部分がLEDとなりました。LEDの性能も日々進化を遂げ、今では発光効率が200lm/Wを超えるなど、より少ないエネルギーで空間を明るく照らすことができるようになりました。当社は、今後も省エネルギー化に寄与できるLEDを開発することで、昨今のエネルギーコスト上昇下において、人々の生活を支える一助となりたいと考えています。一方で、LED照明に求められるものが発光効率一辺倒ではなくなっていますので、当社ではLED開発における視野を広げて、発光効率以外の特性についても、日々研究開発を重ねてまいります。
さて、数年前から照明業界でよく使われるようになったのが”HCL”という言葉です。これはHuman Centric Lightingの略で、日本語では文字通り「人間中心照明」と訳されます。一般的にHCL(人間中心照明)は「人間の体と心の健康に役立つ照明」と定義され、一日の生活リズムに合わせて光の色が変わるという、いわゆる「調色照明=人間中心照明」と理解されていますが、当社ではこのHCLをもう少し広い意味で捉えて「光の効果によって人生をより豊かで快適なものとなるようサポートをする照明」と定義し、そのような光をもたらすLEDの開発に日々努力しています。
「光の効果で人生をより豊かで快適なものに」と言われても、すぐにはピンと来ないかも知れませんが、例えば以下のようなことが照明でできるようになったらどうでしょうか?
- 朝日の入らない暗い部屋でもLED照明の光を浴びることで、すっきりと目覚められたら・・・
- LED照明で照らされたものが、若い頃のようにくっきり、はっきり見えるようになったら・・・
- 見た目は普通のLED照明器具なのに、同時に空間を清潔に保つサポートをしてくれたら・・・
- etc.
当社では、このような夢のようなことを実現しようとしています。
次回の投稿では、光を浴びることで朝すっきり目覚めるサポートができる光とLEDをご紹介します。